張り込み姫 君たちに明日はない3
著者名:
垣根 涼介
テンション:
(←高)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (低→)
内容:
(←重)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (軽→)
読み時:
・働く意味について考えているとき
・会社の業績が低迷し始めたとき
・自分の好きなことを仕事にしたいと考えているとき
・自己啓発本を読んでも答えが見つからないとき
はまり度
(←高)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (低→)
日曜日の夜,ズドーンとテンションが下がる…。
別に仕事で多大なプレッシャーをかけられているわけでもなく,先行きに不安のある案件を抱えているわけでもない。
でも,毎週末,決まったようにテンションがズドーン…
これも,いわゆる「サザエさんシンドローム」なのだろうか(なのだろうね)。
月曜日という現実が受け入れられない。
「寝たら月曜日が来てしまう」,そんな考えが脳を支配する。
そして脳が暴走し,私をある行動に走らせる―― YouTube での Barbee Boys 鑑賞。
ああ,懐かしい。そして,すごい。
彼らの全盛時,垢も無ければ金も無い少年だった私は,コンサートを見に行くという発想すらなかった。
だが,20年以上の歳月を経て,こうして彼らのライブの映像を見ていると,大事なものを見ずに過ごしてしまったという後悔の念すらこみあげてくる。
だから,何かを埋め合わせうるよに,ライブの映像を片っ端から見ては,Konta とともに声を張り上げ,杏子とともに舞う。
コイソとともにスティックを振り,エンリケとともに指を弾き,いまみちともたかを見て「これらの曲のほとんどを,この人が作っているのだなぁ」と感服する。
そして気が付けば,夜中の2時,3時。
「すでに月曜日じゃねぇか…!」という事実に愕然とし,仕方なく布団に潜る。
この状態の私を炙れば,きっと「憐憫」という文字が浮かび上がってくるに違いない。
それにしても,Konta はかっこいい。
男があこがれる度合いを比べれば,最近その作品を読んだ垣根涼介など,Konta に遠く及ばない。
垣根涼介はチョイ悪風の雰囲気を醸し出しているものの(本人のホームページを見ればわかる),Konta のほうが断然,魅力的だ。
でも,垣根涼介作品はいいんだよね。
素直に,おもしろい。
今回読んだのは『張り込み姫』。
リストラ請負会社に務める男性が,クライアントの会社に出向き,リストラ候補社員との面接を繰り返しながら,彼らを退職へと誘導していくという,「君たちに明日はない」シリーズの第3弾だ。
このシリーズは外れがないから,大いなる安心感に包まれながら読み進むことができる。
だが,『張り込み姫』について言えば,3か所ほど「んん?」となる部分があった。
1つは,垣根涼介本人が作品内に出てくるところ,もう1つは「イジる」という言葉について。最後の1つは「自己実現」を謳っているくだり。
まあ,どれも取るに足らないことなのだけれども,一度覚えてしまった違和感あるいは異物感というのは,どうにもしつこく残るものだ。
とはいえ,作品全体として見ればおもしろいことに変わりなく,これまでどおりの「君たちに明日はない」を楽しむことができる。
第1弾,第2弾を読んだ人はぜひ。
垣根涼介は車の話になると止まらないね。
(ニカラグア・パンチ)
出版社:
新潮社
第1刷発行日:
2010.01.15
ページ数(扉+本文):
297ページ
定価:
1,500円+税
タグ:垣根涼介
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