RING
著者名:
百田 尚樹
テンション:
(←高)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (低→)
内容:
(←重)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (軽→)
読み時:
・仕事で凹まされたとき
・秀逸なスポーツドキュメンタリーを求めているとき
・知り合いが進めてくれて読んだ本がつまらなかったとき
・戦いたい気持ちになっているとき
はまり度
(←高)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (低→)
立て続けに原宏一を読んだ。
『佳代のキッチン』と『穴』
(『穴』の装丁画像がアマゾンにないなんて…)
はまり度は,どちらも6〜7クラス。
『佳代のキッチン』はリアリティあふれる創造主・原宏一(そんな呼び名はないが)ならではという作品。
そしては『穴』は,原宏一が世の中をどう見ているかがわかるような,ちょっとシニカルな作品だった。
さあブログに書くぞ!と思っていたのだが…,書かないままいたずらに時はすぎ…,気が付けば読後感は遠い過去のものとなり…(当ブログは読後に抱いた感情を大切にしています)。
さて,大好きな原宏一の作品を当ブログですっ飛ばしてしまった理由は2つ。
1つは,最近,週末持ち帰りが当然になるほど仕事が忙しかったこと。
もう1つは,こちらの理由が大きいのだが,そんな心身ともに疲れる時期をどう乗り越えるべきかと考えた結果,音楽でも聞いて,テンションを上げて乗り切ろうとの結論に至り,iPod(nanoの第6世代)を買ったところ,お笑いのpodcast,中でも『伊集院光の深夜の馬鹿力』にどはまりしてしまい,電車の中でも,昼休みに立ち寄る喫茶店でも伊集院のお下劣話に耳を傾けているという始末。
伊集院の馬鹿話に,『佳代のキッチン』も『穴』もすっかりかすんでしまったのだ。
が,しかし――
本の力はすごい!
私の心を覆い包む伊集院の馬鹿話を,右ストレートと左アッパーで切り裂き,心の奥まで到達した作品があった。
『RING』,百田の『RING』だ。
この作品はファイティング原田のボクシング人生を描いたもの。
私はふだん,ノンフィクションはあまり読まず,ボクシングにも取り立てて興味はないのだが,『RING』はすごかった。
ファイティング原田が生きた時代がすごかった。
ファイティング原田がおのれを賭けたボクシングがすごかった。
そして,ボクサー・ファイティング原田がすごかった。
読んでいて心に芽生えるのはファイティング原田への驚嘆と尊敬,そして,その人と時代を圧倒的なボクシング愛で描いた百田への感服だ。
『RING』は,『江夏の21球』を超えたかもしれない。
百田尚樹は,山際淳司を抜いたかもしれない。
帰宅途中の電車の中。
『RING』を読み終わった直後,心の中にはほどよい高揚感があった。
ふっと一息をつき,しばしぼーっとする。
読んだ後のこの余韻が好きだ。
それからiPodの電源を入れる。
また伊集院の馬鹿話が始まった。
伊集院の『のはなし』をおもしろくないと思った人は,podcastも聞かないほうがいい。
(ニカラグア・パンチ)
出版社:
PHP
第1刷発行日:
2010.05.24
ページ数(扉+本文):
310ページ
定価:
1,400円+税
タグ:百田尚樹
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