2012年10月27日

幻海 (伊東 潤)

書籍名:
  幻海

著者名:
  伊東 潤

テンション:
  (←高)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (低→)

内容:
  (←重)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (軽→)


読み時:
  ・エンターテイメント作品を読んですかっとしたいとき
  ・どこかに探検に出たいとき
  ・近々西伊豆を旅行しようと思っているとき
  ・潜水艦物に代わる,戦闘物を欲しているとき


はまり度
  (←高)10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (低→)


 昨年,ようやく春の陽気が感じられるようになった頃,キック(妻)と伊豆半島へドライブに出かけた。

 淡島水族館で遊んでから,戸田で投宿。

 夕食には,豪華な刺身の船盛りをいただいた。

 桜えびの刺身の,なんとも,どちらとも言えない感じが,今も口の中に残っている。

 夕食後は,夜の漁港を眺めながら風呂に浸かり,部屋に戻ると,焼酎の水割りを飲みながら,静かな時間をすごした。

 当時は,混乱が日本を,特に東日本を支配していた。

 だから,このドライブは,混乱からの逃避だった。

 戸田で私は,平静に包まれ,冷静さを取り戻しつつあった。

 400年前に西伊豆で起きた出来事も知らずに。



 ◆ ◆ ◆ ◆


 400年前,中原の王を目指していた秀吉には,難題があった。

 財源だ。

 そこに夢のような話が降って湧いた。

 「伊豆半島には黄金が眠っている」

 秀吉は三成と共謀し,この話の真偽を調べることにした。



 秀吉の密命を帯びたその男は,大船団に潜り込み,伊豆の水軍の討伐に向かっていた。

 戸田では難儀した。

 ひどい遠浅の海が災いし,危うく敵の策にはまり,航行不能のまま一網打尽されるところだった。

 ところが,その危機的な状況からも脱した。

 しかも,どうやら南伊豆には,確かに黄金が眠っているらしい。

 このまま南下を続ければ,いずれ黄金国にたどり着くだろう。

 だが,問題が何もないというわけではない。

 まずは黒い竜と呼ばれる,激しい潮流だ。

 この激流を乗り越えないことには,黄金国にはたどり着けない。

 さらに,やっかいなのは,黄金国の水軍だ。

 その強さは類まれで,これまでもことごとく敵襲を一蹴してきたという。

 まあ,それでも強欲な弾正のことだ。

 目の前に黄金をぶら下げられたら,どんな犠牲を払ってでも黄金国へと進み入るだろう。

 いずれにしても,黄金国は近い。


 ◆ ◆ ◆ ◆



 翌朝,戸田の宿を出た私たちは,東へ進路をとった。

 実は,石廊崎のほうへと進みたかったのだが,伊豆半島の道は南下するほどにくねり,起伏が激しくなり,少々辟易していた。

 まるで,人を寄せ付けまいとしているようだった。

 修善寺を抜け,沼津へと戻った私たちは,土産物を買ってから東名高速の上り線に入った。

 混乱逃避の旅が終わろうとしていた。

 私たちは,潮に翻弄されるがごとく,あの狂った日常へと戻っていった。



 整いました!

 「伊豆半島」とかけまして

 「日本酒好き」とときます。

 その心は,

 「サカナにはシオが欠かせません」

 ニカっちです!
  (ニカラグア・パンチ)



追伸:ねづっち。リスペクトとして,「ニカっち」という名を使っています。先日,twitter でねづっち。さんにリプライしたら,ご丁寧な返事をいただき,感激しました。頑張れ,ねづっち。!





出版社:
  光文社

第1刷発行日:
  2010.06.25

ページ数(扉+本文):
  375ページ

定価:
  1,800円+税


ラベル:伊東潤
posted by ニカラグア・パンチ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | はまり度 8(はまるはまる) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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